RubyConf 2010に参加しました。
Ruby界最大の国際カンファレンスです。
網羅的なレポートは書けないので、気になったトピックについてのみ漫然と記しておこうと思います。
Dave Thomas - Keynote
Dave Thomasの基調講演はRuby10年史、3つのチャレンジー自分とは違う誰かをインスパイアすること、自分達を多様化すること、レールを外れることーについてでした。
発表の中で気になったのは、オープンソースの世界の女性の少なさはコミュニティの文化に由来するところもある、という指摘。いわゆるハッカー文化/倫理の、自分たちは「メインストリーム」から外れた存在である、という自己定義の内に、女性をそのメインストリームとみなす価値観が含まれている、という指摘はもっともだと思いました。自分がコミュニティの価値観から外れる存在であった時の居心地の悪さは、恐らくこのブログを読んでいる人なら感じたことはあると思います。
そして、これは日本でも起こっている現象かと。
向こうで言うハッカー倫理にあたるものは、こちらでは「リア充」って言葉になると思います。
「リア充」って表現もハッカー倫理と同じように女性への特定の視点(もしくは視点自体の意図的な排除)を含んでいます。ハッカー倫理的なものと違って、こちらではプログラマー=「非リア」という自己定義は意図的なものではありません。でも、それを否定しない雰囲気はありますよね。そういうラベル付けを受け入れてしまっていることが、自分のコミュニティの多様性を損ねているという点は認識すべきです。
ずっと感じていた違和感をうまく形にしてくれたキーノートでした。
これを機にコミュニティの多様性について考えてくれる人が増えると良いのですが。
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